2014年11月20日
デッドボール?三振?微妙な判定に抗議
こんにちは!
11月19日に開催された明治神宮大会大学の部決勝戦でのシーンです。
明治神宮野球大会は19日、大学の部の決勝が行われ、駒大(東都)が明大(東京六大学)を3-0で下し、13年ぶり5度目の優勝を飾った。駒大は六回に敵失で先制。八回には江越の2点適時二塁打で明大を突き放した。
この試合で、八回の明大の攻撃をめぐり両チームが抗議する場面があった。
1点差の2死満塁。左打席の糸原は厳しい内角球をよけるようにしたが、ボールは遊撃方向に転がった。球審が「死球」とジャッジしたかに見えたが、駒大・西村監督が抗議。4審判が協議し「打者は振りにいって当たったので三振」と判定。確認の抗議をした明大・善波監督はすぐに引き下がった。西村監督は「手に当たっただけならあそこまで転がらない、と抗議した」と話した。
産経ニュース
デッドボール?三振?微妙な判定で抗議 from asanoura minami on Vimeo.
当初の状況を整理すると・・・
・直後、球審のジャッジはデッドボールの判定をしていた。
・打球は内野に転がりその打球をショートが処理、一塁でアウトになる(このプレイは成立していない)
・守備側(駒沢大学)は打ちにいっているので、三振をアピール。
その後、守備側の抗議により審判団が協議した結果、打者の三振でスリーアウト、チェンジとなりました。
この最終判定のルールですが、まずデッドボールになるには「打者が打とうとしなかった投球に触れ、しかもその打球を避けようとした」<公認野球規則六・0八(b)>と審判員が認めなければなりません。
しかし、ボール球だろうが正規の投球<公認野球規則八・00>を打ちにいって空振りした場合はストライク<公認野球規則二・七三(a)>となり、「2ストライク後、打者が打った(バントの場合を含む)が、投球がバットに触れないで、打者の身体に触れた場合」<公認野球規則六・0五(f)>、ただちにボールデッド、判定は三振で振り逃げも成立しません。また、走者の進塁も認められません。
空振か?デッドボールか?微妙な判定を球審一人でジャッジするのは難しい場面があり、あらためて塁審もワンプレイ、ワンプレイ集中してジャッジしなくてはならないと痛感した出来事でした。